はじめに

転職活動を行う際に、できるだけ多くの面接を受けることが大きなメリットをもたらすという事実をご存知でしょうか。

面接は求人側からすると採用プロセスの一過程ですが、実は求職者自身にとっては自己成長やキャリア形成、より良い人生の選択に繋がる非常に重要な役割も果たしているのです。

この記事では、”複数の面接を受ける” ことで得られる具体的なメリットについて詳しく解説します。

面接は最高の練習の場である

自己PRのスキル向上

まず、面接を受けることは転職活動における絶好の練習の場となります。

繰り返し面接を受けることで、自分の強みやスキルをより効果的に伝える方法を身につけることができます。

これにより、自己PRの精度が上がり、面接官によりよい印象を残すことができるようになります。

「人生初めての面接が、一番うまく出来た！」という方は、いらっしゃらないのではないでしょうか？

質問への対応力強化

さらに、面接官からの様々な質問に慣れることで、どのような質問にも冷静に対応できるようになります。

多くの面接を通じて、よくある質問や意表を突く質問にも即座に対応できるスキルが身につきます。

自己理解が深まる

キャリアの目標の明確化

選考を受けることで、自分自身について深く考える機会が増えます。

自己分析を通じて、自分が本当にやりたいことや目指すべきキャリアパスが明確になります。

このプロセスは、自分の目標を再確認し、より具体的なキャリアプランを立てる助けとなります。

価値観の再確認

また、複数の面接を通じて、何を重要視して働きたいのか、自分の価値観を再確認することができます。

例えば、最初は給与重視で転職活動されていた方が色々な施設の面接を受けていく中で、とても雰囲気のよい職場環境の施設と出会い、「給与よりも働きやすさの方が、自分にとって大事だと気づいた！」と、価値観がお変わりになるケースもありました。

このように、転職において何を優先にするかが変化する方は、少なくありません。

様々な施設の面接を受けてみることで、自分にとって理想的な職場環境や働き方が見つかりやすくなります。

複数の内定を得て比較検討が可能

勤務条件の比較

理想的な転職とは、『複数の施設から内定を得て』、『それぞれの就業条件を比較し』、『最も自分に合った職場を選ぶことが出来る』、これに尽きます。

内定が出れば、就業条件が記載された雇用契約書をもらうことが出来ます。

よって、2つの施設から内定を獲得出来れば、2施設分の雇用契約書が手元にある状態を作ることが出来ます。

すると、その2枚の雇用契約書を隅々まで比較することが出来るわけです。

例えば、勤務時間、勤務日数、業務内容、給与、休日、休暇、福利厚生など、様々な条件を総合的に比較することで、最良の選択が可能になります。

これは、複数の面接を受けなければ成しえないことですね。

複数のオファーを持つ強み：交渉カード

これはあまり気づいていない方が多いのですが・・・。

複数の内定を獲得しておくことは、実は素晴らしい交渉カードになることがあります。

例えば、施設Aと施設Bから内定を獲得したとします。

施設Aは、ほぼあなたの理想通りの雇用条件です。ただし、施設Bのほうが給与が高い。

そういう場合、施設Aに対して、給与の交渉が出来る可能性があります。

「実は別の施設からも内定をいただいていて、そちらのほうが年収が30万円高いんです。施設Aさん、もう少し年収を上げてもらえないでしょうか？」

という交渉カードが切れるわけです。

もちろん、この交渉がうまく行くかは、わかりません。ただ、交渉が通る可能性は充分にありますし、ドクターネットではそのような交渉によって年収UPをしていただいたケースは多々あります。

内定辞退は問題なし

複数内定をもらってしまったら、内定承諾する1施設以外は、全部辞退することになります。

この辞退が不安で、複数の面接を受けることを気にされる方もいらっしゃいますが、心配は無用です。

内定後に辞退することはまったく問題ありません。

求人側が見送りを出すように、求職者側にも仕事を選ぶ権利があります。

施設側も、辞退が発生する可能性があることを見越して、面接を実施しているのです。

求人情報だけでは判断できないことを知る

実際に面接を受けてみることで、施設の環境や職員さんたちのお人柄など、新たな気づきを得ることがあります。

設備の確認も重要ですし、いざここで働くことをイメージした際の動きの導線も要チェックです。

これにより、求人情報だけでは分からない実際の職場の雰囲気や文化を知ることが出来ます。

求人票を見るだけだったら興味がわかない求人でも、実際職場を見てみると、新たな気づきを得ることは本当によくあることです。

もし面接を受ける機会があれば、積極的に『現場を見に行く』という姿勢は、転職活動において非常に重要なのです。

結論

転職活動において、できるだけ多くの面接を受けることは、自己成長やキャリア形成において非常に重要です。

面接を通じて得られるスキルや知識、自分自身の理解を深めることで、より良い職場を見つけることに繋がります。

転職は一生の中でも大きなイベントの一つであり、その成功を左右するのは、どれだけ多くの情報を集め、比較し、最良の選択をするかにかかっています。

面接の機会があるならば、ぜひ積極的に受けてみてください。