【2024年度】診療放射線技師の給与額≪統計値≫
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「自分の今の年収は妥当なのか?」
このような疑問を持たれる方は多いのではないでしょうか。
今回は、診療放射線技師として働く方の給与事情について、年齢・性別・地域ごとの統計データをご紹介します。
もしご自身の給与が「平均と比べてかなり低いかも…」と感じた場合は、職場環境を見直すタイミングかもしれません。
ぜひ、今後のキャリアの参考にしてみてください。
※給与額は、年齢・性別・地域のみで決まる訳ではありません。
スキルや勤続年数、役職、残業や当直や待機の有無、施設の経営状況など、数多くの変動要素がありますので、あくまで参考値としてご覧ください。
はじめに
給与額は、スキル、勤続年数、年齢、役職、業務内容、残業や当直や待機の有無、経営状況、地域など、様々な要因によって大きく変わります。よって、一概に妥当かどうかを判断することはかなり難しいです。
しかし、各職種の給与の統計データを出している国の機関があります。
それは、厚生労働省です。
厚生労働省は、毎年、賃金構造基本統計調査を行い、賃金に関する統計データを公開しています。
今回は、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータを基に、診療放射線技師の最新給与額を整理しました。
(なお、統計データはこちらe-Statにあります)
診療放射線技師の給与額 ≪全国平均値≫
診療放射線技師の平均年収は、550万円です。平均勤続年数は13.0年、平均年齢は40.0歳です。
月収(残業・当直・待機を含む)と賞与の平均値は以下のとおりです。
・月収:平均37.56万円
・賞与:平均99.1万円
・年収:平均550万円
こちらは全国の診療放射線技師 51,010名を対象に、平均化した数値となります。
診療放射線技師の給与 ≪年齢層別/残業・当直・待機を含む≫
年齢層 | 平均年収 (万円) |
診療放射線技師人数 (人) |
全年齢 | 550 | 51,010 |
20~24歳 | 384 | 6,740 |
25~29歳 | 455 | 10,030 |
30~34歳 | 494 | 5,800 |
35~39歳 | 564 | 3,690 |
40~44歳 | 563 | 4,290 |
45~49歳 | 628 | 7,510 |
50~55歳 | 703 | 4,820 |
55~59歳 | 762 | 4,280 |
60~64歳 | 570 | 2,970 |
65~69歳 | 617 | 400 |
70歳~ | 479 | 490 |

診療放射線技師の場合、50代後半で年収のピークを迎える傾向にあります。
診療放射線技師の給与 ≪年齢層別/残業・当直・待機を含まない≫
年齢層 | 平均年収 (万円) |
診療放射線技師人数 (人) |
全年齢 | 510 | 51,010 |
20~24歳 | 357 | 6,740 |
25~29歳 | 412 | 10,030 |
30~34歳 | 453 | 5,800 |
35~39歳 | 511 | 3,690 |
40~44歳 | 534 | 4,290 |
45~49歳 | 586 | 7,510 |
50~55歳 | 660 | 4,820 |
55~59歳 | 703 | 4,280 |
60~64歳 | 544 | 2,970 |
65~69歳 | 617 | 400 |
70歳~ | 479 | 490 |

残業・当直・待機を含まない場合、平均年収は30万円~40万円程下がります。
当直・待機無しの職場環境を希望される場合は、年収が数十万円ほど下がることを想定しておく必要があります。
診療放射線技師の給与 ≪年齢層別・男女別/残業・当直・待機を含む≫
年齢層 | 男性 | 女性 | ||
平均年収 (万円) |
診療放射線技師人数 (人) |
平均年収 (万円) |
診療放射線技師人数 (人) |
|
全年齢 | 580 | 35,650 | 479 | 15,360 |
20~24歳 | 376 | 2,690 | 390 | 4,050 |
25~29歳 | 455 | 4,920 | 455 | 5,110 |
30~34歳 | 502 | 4,980 | 448 | 820 |
35~39歳 | 573 | 3,060 | 522 | 630 |
40~44歳 | 594 | 3,030 | 486 | 1,250 |
45~49歳 | 633 | 5,280 | 617 | 2,240 |
50~55歳 | 728 | 3,970 | 586 | 850 |
55~59歳 | 766 | 4,160 | 612 | 110 |
60~64歳 | 557 | 2,700 | 699 | 270 |
65~69歳 | 617 | 400 | – | – |
70歳~ | 484 | 460 | 385 | 20 |

診療放射線技師の給与 ≪年齢層別・男女別/残業・当直・待機を含まない≫
年齢層 | 男性 | 女性 | ||
平均年収 (万円) |
診療放射線技師人数 (人) |
平均年収 (万円) |
診療放射線技師人数 (人) |
|
全年齢 | 538 | 35,650 | 446 | 15,360 |
20~24歳 | 342 | 2,690 | 368 | 4,050 |
25~29歳 | 414 | 4,920 | 410 | 5,110 |
30~34歳 | 459 | 4,980 | 416 | 820 |
35~39歳 | 517 | 3,060 | 480 | 630 |
40~44歳 | 560 | 3,030 | 471 | 1,250 |
45~49歳 | 586 | 5,280 | 587 | 2,240 |
50~55歳 | 685 | 3,970 | 546 | 850 |
55~59歳 | 706 | 4,160 | 580 | 110 |
60~64歳 | 530 | 2,700 | 685 | 270 |
65~69歳 | 617 | 400 | – | – |
70歳~ | 484 | 460 | 385 | 20 |
残業・当直・待機を含まない場合、特に男性の年収の下がり幅が大きいです。
一般的に男性のほうが、残業時間や当直回数が多い傾向あるためです。
診療放射線技師の給与 ≪都道府県別/残業・当直・待機を含む≫
都道府県別で、診療放射線技師の平均年収をグラフ化しました。
左が残業・当直・待機を含む年収で、右がそれらを含まない年収です。
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転職で年収が上がるか、それとも下がるか、これは求職者自身の年齢によって左右されることがあります。
20代~30代前半くらいであれば、まだ給与がそこまで高くない時期ですので、転職による給与減は起きにくいです。寧ろ、採用意欲の高い施設であれば、前職よりも高い給与を提示され、「是非、入職を」とお願いされることもあります。
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