秋の転職は“今”が勝負 ~「1ヵ月前」では遅すぎる理由~
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「秋ごろには新しい職場で働いていたい」
そう考えている方にとって、“今すぐに動く”ことがどれほど重要か、ご存知でしょうか?
実は、希望の時期に転職を成功させている方の多くは、2~3ヵ月以上前から準備を始めています。
本記事では、秋の転職を見据えて動き出すべき「今」の重要性について、放射線技師・臨床検査技師の転職市場の実態を交えて解説します。
【1】転職活動は「想像以上に時間がかかる」
転職活動というと、「気になる求人に応募して、面接して、決まったら退職すればいい」と思っていませんか?
実際には、以下のように段階的なプロセスがあり、それぞれに時間を要します。
✅ 求人情報の収集(希望条件の整理含む)
✅ 応募書類の作成・提出
✅ 面接日程の調整と実施
✅ 結果待ち・内定調整
✅ 現職の退職交渉(引き継ぎも)
✅ 新職場との雇用契約・準備
採用側の意思決定に時間がかかることもあり、応募から内定まで1~1.5ヵ月かかるケースも珍しくありません。
さらに、内定後すぐに勤務できるとは限りません。現職の就業規則により「退職までに1~2ヵ月前の申告が必要」という職場もあります。
つまり、“来月には辞めたい”では間に合わないのが現実なのです。
【2】“良い求人”は早い者勝ち。待っても出てこないことも
「もう少ししてから求人を探そうかな」と考えている方もいらっしゃいますが、優良な求人ほど早期に募集が終了する傾向があります。
たとえば、
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働きやすい環境(人間関係が良い・残業が少ない)
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高給与・高待遇
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福利厚生が充実
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自宅から通いやすい立地
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エコー未経験でも教育体制あり など
こうした条件の良い求人には “今すぐ転職したい人”だけでなく、“良いところがあれば”という潜在層からの応募も集中します。
結果、数名の面接で募集が打ち切られてしまうことも。
求人を探し始めるタイミングが遅れるほど、「本当は入りたかった求人」が見つからない・選べないという状況に陥る可能性が高まります。
【3】「来年度に向けた転職」も早めの活動開始がおすすめ
意外に思われるかもしれませんが、来年4月からの転職を考えている方は、9月や10月頃からの転職活動スタートがおすすめです。
特に、以下のような理由をお持ちの方は、半年前から準備を始めるケースが増えています。
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育児休業からの復帰を見据えて
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定期異動や人事異動に備えて
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学会発表や資格取得後のキャリアアップを目指して
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年度単位で採用を計画する医療機関のスケジュールに合わせて
「まだ先だから…」と情報収集を後回しにするのはもったいないことです。
早めに動き出せば、求人の選択肢も広がり、準備や交渉の時間も確保できます。
まとめ
- 転職には最低でも2ヵ月前後かかる
- 優良求人はすぐに募集終了する可能性あり
- 情報収集や面談は“今すぐ”始めて損はない
秋に転職したいなら、まずは「今日から」動き始めることが大切です。
自分に合った職場で働くためには、早めの準備が転職成功のカギになります。