【2023年度】臨床検査技師の給与額≪統計値≫
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今回は臨床検査技師の給与額について、年齢・性別・都道府県毎に平均値をご紹介します。
もしご自身の給与額が『あまりに平均とかけ離れている・・・!』、という場合は、転職を検討してみてもよいかもしれません。
参考にして頂けますと幸いです。
※給与額は、年齢・性別・地域のみで決まる訳ではありません。
スキルや勤続年数、役職、残業や当直や待機の有無、施設の経営状況など、数多くの変動要素がありますので、あくまで参考値としてご覧ください。
はじめに
給与額は、スキル、勤続年数、年齢、役職、業務内容、残業や当直や待機の有無、経営状況、地域など、様々な要因によって大きく変わります。よって、一概に妥当かどうかを判断することはかなり難しいです。
しかし、各職種の給与の統計データを出している国の機関があります。
それは、厚生労働省です。
厚生労働省は、毎年、賃金構造基本統計調査を行い、賃金に関する統計データを公開しています。
今回は、厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータを基に、臨床検査技師の最新給与額を整理しました。
(なお、統計データはこちらe-Statにあります)
臨床検査技師の給与額 ≪全国平均値≫
臨床検査技師の平均年収は、509万円です。平均勤続年数は11.2年、平均年齢は39.8歳となります。
月収(残業・当直・待機を含む)と賞与の平均値は以下となります。
・月収:平均34.7万円
・賞与:平均92.2万円
・年収:平均509万円
こちらは全国の臨床検査技師87,060名を対象に、平均化した数値となります。
臨床検査技師の給与 ≪年齢層別≫(残業・当直・待機を含む)
年齢層 |
平均年収 (万円) |
臨床検査技師労働人数 (人) |
全年齢 | 509 | 87,060 |
20~24歳 | 321 | 7,850 |
25~29歳 | 415 | 17,670 |
30~34歳 | 467 | 10,720 |
35~39歳 | 526 | 11,020 |
40~44歳 | 512 | 9,990 |
45~49歳 | 576 | 8,990 |
50~55歳 | 659 | 8,950 |
55~59歳 | 711 | 7,590 |
60~64歳 | 512 | 3,800 |
65~69歳 | 272 | 60 |
70歳~ | 242 | 420 |
臨床検査技師の場合、50代後半で年収のピークを迎える傾向にあります。
臨床検査技師の給与 ≪年齢層別≫(残業・当直・待機を含まない)
年齢層 | 平均年収
(万円) |
臨床検査技師労働人数
(人) |
全年齢 | 469 | 87,060 |
20~24歳 | 295 | 7,850 |
25~29歳 | 378 | 17,670 |
30~34歳 | 424 | 10,720 |
35~39歳 | 493 | 11,020 |
40~44歳 | 466 | 9,990 |
45~49歳 | 531 | 8,990 |
50~55歳 | 598 | 8,950 |
55~59歳 | 679 | 7,590 |
60~64歳 | 483 | 3,800 |
65~69歳 | 272 | 60 |
70歳~ | 222 | 420 |
残業・当直・待機を含まない場合、平均年収は40万円前後下がります。
当直・待機無しの職場環境を希望される場合は、年収が数十万円ほど下がることを想定しておく必要があります。
臨床検査技師の給与 ≪年齢層別・男女別≫(残業・当直・待機を含む)
年齢層 | 男性 | 女性 | ||
平均年収(万円) | 臨床検査技師人数(人) | 平均年収(万円) | 臨床検査技師人数(人) | |
全年齢 | 561 | 30,000 | 482 | 57,050 |
20~24歳 | 330 | 2,170 | 317 | 5,680 |
25~29歳 | 439 | 5,980 | 403 | 11,680 |
30~34歳 | 501 | 4,410 | 443 | 6,310 |
35~39歳 | 589 | 4,500 | 482 | 6,520 |
40~44歳 | 546 | 3,610 | 492 | 6,380 |
45~49歳 | 655 | 2,320 | 549 | 6,670 |
50~55歳 | 924 | 1,900 | 587 | 7,050 |
55~59歳 | 808 | 2,650 | 659 | 4,940 |
60~64歳 | 552 | 2,100 | 462 | 1,710 |
65~69歳 | 272 | 60 | – | 0 |
70歳~ | 218 | 310 | – | 0 |
臨床検査技師の給与 ≪年齢層別・男女別≫(残業・当直・待機を含まない)
年齢層 | 男性 | 女性 | ||
平均年収(万円) | 臨床検査技師人数(人) | 平均年収(万円) | 臨床検査技師人数(人) | |
全年齢 | 513 | 30,000 | 446 | 57,050 |
20~24歳 | 302 | 2,170 | 293 | 5,680 |
25~29歳 | 390 | 5,980 | 372 | 11,680 |
30~34歳 | 447 | 4,410 | 408 | 6,310 |
35~39歳 | 551 | 4,500 | 453 | 6,520 |
40~44歳 | 512 | 3,610 | 440 | 6,380 |
45~49歳 | 569 | 2,320 | 517 | 6,670 |
50~55歳 | 836 | 1,900 | 533 | 7,050 |
55~59歳 | 763 | 2,650 | 634 | 4,940 |
60~64歳 | 520 | 2,100 | 437 | 1,710 |
65~69歳 | 272 | 60 | – | 0 |
70歳~ | 192 | 310 | – | 0 |
残業・当直・待機を含まない場合、特に男性の年収の下がり幅が大きいです。
一般的に男性のほうが、残業時間や当直回数が多い傾向あるためです。
臨床検査技師の給与 ≪都道府県別≫(残業・当直・待機を含む)
都道府県別で、臨床検査技師の平均年収をグラフ化しました。
左が残業・当直・待機を含む年収で、右がそれらを含まない年収です。
こちらのグラフを見ると、
・意外と東京都が1位ではない(1位は茨城県)
・都会より地方のほうが給与が高い
ということが数値として表れています。
「地方より都会の方が年収が高いのでは?」と思われた方も多いのではないでしょうか。
仰る通り、実際、都会エリアのほうが給与が高い傾向があります。
では、なぜグラフのような結果になっているのでしょうか。
それは、平均年齢とと平均勤続年数が影響していると考えられます。
・茨城県:年齢 平均48.2歳、勤続年数 平均20.9年
・東京都:年齢 平均42.1歳、勤続年数 平均12.8年
年齢差によって、臨床検査技師の給与に違いがあることは、前の章でお伝えした通りです。
茨城県と東京都では、臨床検査技師の年齢におよそ6歳の差があり、また勤続年数も長いため、その分が都道府県別の給与の差に表れていると考えられます。
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20代~30代前半くらいであれば、まだ給与がそこまで高くない時期ですので、転職による給与減は起きにくいです。寧ろ、採用意欲の高い施設であれば、現職よりも高い給与を提示され、「是非、入職を」とお願いされることもあります。
一方、年収がそこそこ上がっている40代~50代の場合は、転職することで一時的に年収が下がる可能性が高まります。理由は、勤続年数がリセットされるためです。
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