「その転職、あとで後悔します…」“条件だけ”で選ぶ人が見落としている落とし穴
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転職を考えたとき、多くの人がまず頭に浮かべるのは「希望条件」ではないでしょうか?
「今より年収を上げたい」
「残業は少なめがいい」
「できれば土日休み」
「通勤時間は30分以内で…」
こうした条件をリストアップし、求人票を検索していく。これはごく自然な流れです。
しかし、実は希望条件を並べるだけでは、納得のいく転職にはつながりません。
条件面だけで職場を選んでしまうと、いざ働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースが少なくないのです。
求人探しは“賃貸物件探し”とよく似ている
転職活動は、賃貸物件探しととても似ています。
「駅近から徒歩5分圏内、オートロック付き、2階以上でエレベーター付き、築年数5年以内、家賃○万円以下」──。
こんな理想的な条件をすべて満たす物件を探したことがある人なら、思い当たる経験があるのではないでしょうか。
たとえば、
「少し駅から遠いけど、静かで落ち着いた生活がしたかったためここに決めた」
「家賃は予定よりオーバーしたけど、駅から徒歩2分だったため目をつぶった」
のように、すべての条件が揃うことはまれで、どこかで妥協をして“優先順位の低い条件”には目をつぶる判断をしているはずです。
転職もまったく同じ。
「年収・休日・人間関係・通勤距離・仕事内容」など、希望を挙げればキリがありませんが、全部に”〇”がつく求人は、現実にはほとんど存在しません。
だからこそ大切なのは、「自分にとって本当に譲れない条件は何か?」を知ること=自己分析なのです。
人気求人=自分に合う求人ではない
「給与が高くて、設備が整った総合病院」
「年間休日120日以上で、福利厚生も充実」
こういった求人は、一般的に“人気求人”とされ、多くの応募が集まりやすい傾向にあります。
しかし、人気求人が“あなたにとって”最適な職場とは限りません。
たとえば、
- 高給与だがハードワークな職場では、家庭との両立を重視したい人にとっては、心身の負担が大きくなります。
- 最先端の設備が揃っている急性期病院では、常にスピードと正確性が求められるため、「落ち着いて丁寧に働きたい」人にはストレスになることも。
- 残業や当直、オンコールが一切ない“ゆとり重視”の職場は、生活リズムを整えやすい一方で、給与水準が低めに設定されていることも多く、「もっと稼ぎたい」「将来のために貯蓄したい」人には物足りなく感じる場合があります。
つまり、求人の「良し悪し」は世間的な人気や条件で決まるのではなく、「あなたの人生・生活に合っているかどうか」で決まるのです。
自己分析で「人生に合う働き方」を見つけよう
転職で後悔しないために必要なのは、「自分がどんな働き方を望んでいるか」ではなく、「どんな人生や暮らしを送りたいか」から逆算して考えることです。
たとえば、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
- 5年後、どんな暮らしをしていたい?
- 平日の過ごし方に、どんな理想がある?
- やりがいを感じる瞬間は、どんなとき?
こうした問いに答える中で、「何を大事にしたいのか」「どこなら無理なく自分らしく働けるのか」が見えてきます。
それが、求人を見る際の“判断軸”=優先順位”になります。
条件に合わせる転職ではなく、人生に合わせる転職を
条件が多ければ多いほど、求人票は絞られ、選択肢は減少します。
そしてその少ない選択肢の中から無理に選ぼうとすると、“条件には合ってるのに満足できない”という転職ミスマッチが起こりやすくなります。
条件を軸にして職場を探すのではなく、あなたの人生に合った働き方を軸にして求人を選ぶ。
そのためには、まず自分を知ること──自己分析が何より大切です。
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